其の一
「色を掛けて印象を変える」
昔流行した、赤の派手な留袖の柄です。「自分には少し派手かも…」と思われる場合には色を掛けます。
きれいな赤色だった柄に少し色を掛けてみました。ぐっと落ち着いた雰囲気にして、ご自分に合わせることができます。
柄の背景色のベージュが明るい色のため、柄全体を派手に見せています。
柄の背景色にグレーの色を掛けました。ずいぶんと落ち着いた印象になりました。
其の二
「金彩加工を施して印象を変える」
ひと昔前によく流行った、柄が朱色で派手な留袖です。
柄の朱色に金彩をほどこして派手さを抑えました。もう着れないと思っていた着物も年齢に合わせて蘇ります。
其の三
「金彩加工を施して派手にする」
いい柄で気に入っているけれども、ちょっと地味な感じなので派手になるようにアレンジしたい。
金彩を施すことによって、今まで地味だった柄に派手さが加わりました。
其の四
「柄を付け足して寸法に合わせる」
着物の寸法が合わなくなったので着れなくなり、仕立てしようとしたら柄が合わなくなるということもあります。
少し柄を足して、柄のつなぎ目を自然な感じでつなげました。こうして違和感なく仕立てることができます。
其の五
「柄を付け足して破れ等をなくす」
例えば、このようにタバコであいてしまった穴等、お気の入りの着物が不注意でいたんでしまうこともあります。
裏に布を当て、柄を足して、自然な感じで穴を隠しました。こうして穴が開いてしまった着物もまた着られるようになります。