黒染め

深くあじわい深い黒

深く味わい深いその黒は、
継足し継足し、守られてきた黒の染料はもちろん、
古来より伝わってきた厳格な染色方法が相まって、
はじめて、えられるのです。

受け継がれてきた染師

黒紋付染を含め着物の製造行程で、
染色作業をするのが染師です。
その染師も、先祖代々受け継がれ、
黒紋付染の技法が今に伝えられています。

一層深い黒をもとめて

黒染色のみでは、十分な深みのある黒が得難く、
古来より紅下染めが行われています。
生地の5%程の紅の染料を熱湯に溶かして染液を作り、
それを染浴槽に入れ生地を染めます。
長年経験のある職人にしか分からない、
染料の調整が行われます。

手間ひまをかけた丈夫な黒

黒を200%~400%濃度で染め、色が出るのを止めるのに、
当社では水に一昼夜つけます。
より堅牢な染色になり、時間が経っても色があせず、
丈夫で艶のある黒色となります。
昔ながらの製法なため、手間も時間もかかりますが、
人の手で作られた温かさと丈夫さ、美しい黒の仕上がりは
高く評価されています。

時代とともに

山勝染工株式会社は、
名古屋城の側で長年黒紋付染に携わってまいりました。
この伝統を今に伝えながら、時代とともに歩み、
これからも日々努力を重ねます。