
染め
色無地、色紋付の染め物は、スレ等が出なくするため昔ながらの技法を使い、手作業によって染色します。色合せは長年の熟練した勘により目分量で染料をすくい色合せを行います。まさに職人技の見せ所です。薄い色より濃い色へと順番に染めていきます。大島、羽二重等折れやすい生地は引染(刷毛染)をします。引染の中には、無地染の他にぼかし染等も染めています。
洗い張り
着物を解いてから洗濯する方法の総称で、仕上げ法は伸子張り、板張り、湯のしの三種類で、戦前の日本ではほとんどの家に伸子や張板があり、主婦の仕事とされていました。現代では、水で洗えば特に汗等水溶性のしみが取れるが、洗えないものも増えたため油性で洗う場合もあります。
撥水加工
撥水加工とは、水を弾くようにする加工方法のことです。撥水加工を施すことで、着物などの表面に水が付着しても、水滴が弾いて落ちるため、水に濡れることを防ぐことができます。万が一の時も安心です。撥水加工には、フッ素樹脂やシリコン樹脂などを使用することが一般的です。
紋入れ
紋入れとは、着物に紋を入れることを指します。紋の種類は、家紋、会紋、団体紋、個人紋などがあり、着物に紋を入れることで、その着物の格が上がります。紋付、留袖、訪問着、振袖、附下、無地の着物には紋を入れることが一般的です。紋の入れ方には、染め抜き、縫い、刺繍、切付など様々な種類があります。紋入れにかかる期間は、入れ方によってかなり異なります。
仕立て
着物の仕立てには、大きく分けて2つの方法があります。一つは手縫いで、もう一つはミシン縫いです。手縫いは、熟練した職人が一針一針丁寧に縫い上げるため、縫い目が美しく、着心地も良いとされています。また、手縫いは、糸を引っ張る力が均等にかかるため、縫い目が強く、耐久性に優れています。一方、ミシン縫いは、短時間で仕上げることができ、コストも手縫いに比べて安くなります。ただし、縫い目が粗くなるため、着心地や見た目が劣るとされています。
しみ抜き
衣服を丸洗いせずに、しみの部分だけをきれいに除き取ることを言います。しみの種類によって除去方法は異なるが、水溶性のしみは水で、油性のしみはベンジン等の溶剤でとります。アルカリ性のしみは薄い酸で、酸性のしみは、薄いアルカリ液で取ります。絹はもっともデリケートな繊維です。こすったり、もんだり、気をつけて処理しないとすれたりして、取り返しのつかないことになります。一度弊社へご相談ください。