着物の悉皆(しっかい) 〈染め・しみ抜き等〉

当社では、着物に関連する加工作業を広範囲にわたり承っております。
また、長年伝統工芸に携わる職人が、一つ一つ丁寧に作業を行います。

悉皆とは…?

“ことごとくすべて”の意味です。「染め替え」に加え、「しみ抜き」「洗い張り」等も含めた、着物に関する加工作業のすべてをさします。着物の加工作業には、呉服の知識とセンスが必要となり、そして依頼主の意向を汲み取る力も求められます。

当社の考える悉皆

長い間眠っていたお気に入りの着物。ひさしぶりに見ると色が変わってしまっていたり、年齢に色・柄の印象が合わない等のご経験はございませんか?伝統工芸で培われた職人の技術よって、あなたの着物を蘇らせます。出来る限り、着物と長いお付き合いをしていただきたい。それが私達の願いです。

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染め

色無地、色紋付の染め物は、スレ等が出なくするため現在では、機械によって染色します。しかし、色合せは長年の熟練した勘により目分量で染料をすくい色合せを行います。まさに職人技の見せ所です。薄い色より濃い色へと順番に染めていきます。大島、羽二重等折れやすい生地は引染(刷毛染)をします。引染の中には、無地染の他にぼかし染等も染めています。

色抜き

染物から、色を抜き取ることをいう(ほどいて反物にしてから行います)。普通染替えをする場合は薬剤(ハイドロサルファイト)を用いて脱色するが、絹に用いる染料は、直接染料と酸性染料が多いため、色抜きは比較的容易であったが、近年では、樹脂(接着剤)、堅牢度の高い染料を用いたりするために、容易に抜けなく、やり直しが出来ない場合があるので専門知識(染物屋さん等)のある所で相談して下さい。

洗い張り

解いてから洗濯する方法の総称で、仕上げ法は伸子張り、板張り、湯のしの三種類で、戦前の日本ではほとんどの家に伸子や張板があり、主婦の仕事とされていました。現代では、水で洗えば特に汗等水溶性のしみが取れるが、洗えないものも増えたため油性で洗う場合もあります。

しみ抜き

衣服を丸洗いせずに、しみの部分だけをきれいに除き取ることを言います。しみの種類によって除去方法は異なるが、水溶性のしみは水で、油性のしみはベンジン等の有機溶剤でとります。アルカリ性のしみは薄い酸で、酸性のしみは、薄いアルカリ液で取ります。絹は、もっともデリケートな繊維です。こすったり、もんだり、気をつけて処理しないとすれたりして、取り返しのつかないことになります。専門知識のある所で、しみ抜きをしてもらったほうがよいとおもいます。

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