
染め
色無地、色紋付の染め物は、スレ等が出なくするため現在では、機械によって染色します。しかし、色合せは長年の熟練した勘により目分量で染料をすくい色合せを行います。まさに職人技の見せ所です。薄い色より濃い色へと順番に染めていきます。大島、羽二重等折れやすい生地は引染(刷毛染)をします。引染の中には、無地染の他にぼかし染等も染めています。
色抜き
染物から、色を抜き取ることをいう(ほどいて反物にしてから行います)。普通染替えをする場合は薬剤(ハイドロサルファイト)を用いて脱色するが、絹に用いる染料は、直接染料と酸性染料が多いため、色抜きは比較的容易であったが、近年では、樹脂(接着剤)、堅牢度の高い染料を用いたりするために、容易に抜けなく、やり直しが出来ない場合があるので専門知識(染物屋さん等)のある所で相談して下さい。
洗い張り
解いてから洗濯する方法の総称で、仕上げ法は伸子張り、板張り、湯のしの三種類で、戦前の日本ではほとんどの家に伸子や張板があり、主婦の仕事とされていました。現代では、水で洗えば特に汗等水溶性のしみが取れるが、洗えないものも増えたため油性で洗う場合もあります。